村山太一氏『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? 偏差値37のバカが見つけた必勝法』の感想・レビュー
今回は村山太一氏の『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? 偏差値37のバカが見つけた必勝法』を読みました。
この本はyahooかSmartNewsのどちらかは忘れましたが、紹介されていました。キャッチーなタイトルに惹かれて購入しました。
本詳細
タイトル
なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? 偏差値37のバカが見つけた必勝法
著者
村山太一氏
出版社
初版発行日
2020年8月29日
ページ数
271ページ
定価
900円+税
中古価格(Amazone、楽天 送料無料)
744円(R3.8.24 現在)
著者について(村山太一氏)
「レストラン ラッセ」オーナーシェフ。1975年新潟県生まれ。イタリア滞在8年、三つ星レストランの「ダルペスカトーレ」にて副料理長を務める。2011年5月「レストランラッセ」をオープン。一夜限りの野外レストラン「トレジャーディナー」や、JAXAが主催するISS関係国来賓を招いた日本初の大規模食事会を成功させる。
(本書より一部抜粋)
読んで欲しい人
・チームマネージメントに悩んでいる人
・仕事をしながら幸せに生きたい人
本書にて学べること
・成功のための必勝法を学べる
・生産性の高いチームの作り方が学べる
目次
第1章 超速で行動するサバンナ思考
第2章 超速で成長するマヨネーズ理論
第3章 MBAより成長する休日バイト
第4章 幸せでフラットなチームが最強
第5章 読書は最強のサバイバルツール
第6章 いつの時代も夢をかなえるのはバカ
内容
その必勝法とは「落とし穴に落ちない」で「最短で成長する」というものです。
具体的には、この2つです。
・サバンナ思考…「危機感×気付き×即行動」のサイクルを高速で回す危機回避術
・マヨネーズ理論…一流や世界一のやり方をマネして丸パクリするショートカット術
本書の第1章と第2章で成功のための必勝法である「サバンナ理論」と「マヨネーズ理論」に関して書かれています。
①上下関係がない
②セクション間の垣根がない
③常に全体最適
④手取り足取り教える
著者がたどり着いた生産性が高いチームとして上の4つの特徴が挙げられています。またこのようなチームにしていくため完コピを強要することの危険性や、方向性や役割分担の重要性、マニュアルの必要性や作成するときの注意点などが書かれています。
感想
分かりやすく成功の必勝法とチームマネージメントが書かれた本
本書は主に筆者の成長や成功の元になった必勝法の紹介と、この必勝法をチーム(お店のスタッフ)に根付かせる方法について書かれています。
本書の中で「自走するチームが一番強い」と筆者は述べています。自走するチームとはメンバーが自分で考え、行動できるチームです。私も普段の仕事において、本書で言うところの自走するチームを一つの理想的なチームとして考えています。しかしこう言ったチームを作ることはとても難しく、日頃から試行錯誤しています。そんな中、本書における自走するチームをできるまでの過程にはとても興味深く感じました。
本書は著者の半生が描かれており、大変共感しやすい本になっています。またサバンナ理論やマヨネーズ理論に代表されるように、著者特有の表現が堅苦しくなく、とっつきやすい本になっています。仕事を通じて幸せを掴みたい人や、チームマネージメントに悩んでいる人にぜひ読んで欲しい本です。堅苦しくなく、分かりやすくなっているので、「ビジネス書は難しいことが書いてあるから嫌だ」と感じている人にもぜひ手に取って欲しいです。